馬氏点穴療法の特長

  相手を制する「点穴」は、中国武術の最高秘技として広く知られているが、門外不出の秘技として、その実態は一般に知られていない。
相手を救う「点穴療法」も、中国で多くの流派が存在するが、門外不出であるため、ほとんど公開さいれいない。活字で公開されたのが、馬秀棠先生の『馬氏点穴療法』と、王雅儒先生が継承した『臓腑図点穴療法』、および賈立恵先生により発見された道教から逸出した点穴療法の一部のみである。(中国における気功点穴療法に参照)

  中国では、点穴療法は極少数の人しか使えない方法である。神業とも言える効果を持つ一方、施術者の気功修練レベルや中国医学への造詣も高く要求される。すなわち、ほとんどの点穴療法は「プロ」の治療法であり、素人が簡単に使える方法ではない。王雅儒先生と賈立恵先生の方法は気功修練に対する要求が不明だが、強い腕力が必要とされる。

 それらに対して、馬秀棠先生の点穴療法は、素人のための点穴療法とも言える。素人でもそれを使ってすぐ有効な施術ができるほどの優しい手技療法である。
 もちろん、患者の症状を独立で分析し、複数の穴位(ツボ)有効に組み合わせ、また、それに適した手法を応用するには、それなりの中国医学の経絡理論を習得する必要があるが、基本手法は極めて単純でソフトなもので、力の強弱や気功修練のレベルに関係なく、だれでもすぐには使える素人の点穴療法とは言える。
 そのため、当教室には、主婦から現役の療術師まで、20代から70代までの幅広い職業と年齢層の方々が通っているわけである。

馬氏点穴療法の3つの特長

   (1)方法は簡単で、マスターしやすい。もちろん「点穴療法」には多くの理論と技術が含まれているから、すべてを身につけるのは容易なことではないが、「習ってすぐ施術できる」という特徴があるため、習いながら施術を続けることができる。
    また、施術に際しては、 術者の体質も、力の強弱も関係ない。子どもであろうが老人であろうが、誰にでもできる

   (2)安全、無痛、誰にでも気楽に施術が受けられる。点穴療法は二つの意味で安全である。
    一つはツボの選択。 鍼灸の場合、禁鍼・禁灸のツボがあるのに対して、点穴療法はすべてのツボを利用できる。
    二つ目は、患者の体質と症状に制限を受けない点。 禁忌症がないため、どんな体質の人でも利用できる。

    (3)体の機能の調節と回復に重点を置き、ほとんどの症状に有効である。
    馬先生のことばを借りると「先天を強め、 後天を補うので、効かないはずがない」のが点穴療法である。馬先生のところには、風邪の人から、 難病の患者まで様々な人が来ているが、 その大部分は小児・婦人及び消化器系の 慢性病患者である。それは点穴療法が、体の機能の調節と増強に優れた効力を持っているからである。